プーケット マンゴスチンリゾート&スパ
クレアで見て以来、「全部マンゴスチンにこだわりました!」っていうばかばかしさを確認したくて、ずうーーーっと泊まりたいなあと思っていたのが、マンゴスチンリゾート&スパ 。 しかし実際泊まってみて思ったのは、ばかばかしいなんてとんでもない! チェンライのプーチャイサイ以来、やっと、「リゾートホテルってこういうところだよなあ」と感じる場所に宿泊することができたって感じです。 全てのロマンチックさと、素晴らしいお部屋、眺め、5つ星でもきちんとしておらず、むしろ親しみやすく、でも良心的でとことん頑張ってくれちゃうタイらしいホスピタリティーの従業員さん。そして今まで食べた朝食のオムレツの中で、一番おいしいオムレツをいただき・・・プーケットで常宿決定ー!っていうくらい好きになってしまったのでした。 そこそこ高いから1人じゃ泊まれない。全おごりのだぁーりんと来るかぁ(ふっ)・・・友達と2人で泊まって半額ずつ出すんならかなりリーズナブルな5つ星。 オープン当初は5,000バーツからだったんだけど、現在は一番安いお部屋で2,500ばーつから(シャワーのみ)。ジャグジー付になると3,500バーツから。 ドイツ人のご主人、タイ人の奥様経営で、5つ星ホテルでご夫婦経営は世界的にも非常に珍しいのだとか。ご夫婦の趣味に裏打ちされたセンスがあまりにも微笑ましい。 ソイマンゴスチン、というマンゴスチンリゾートしかないソイ(安直すぎ)にあるんだけど、ビーチ的にはラワイビーチとナイハンビーチの間の小高い丘の上にあり、近くにはかのエヴァソンプーケットもある。でも、歩いて行け、と言われりゃ歩けるけど、汗だくに。ホテル前には電柱すらなく、塗装もぼこぼこで1人で帰って来ることになったら、恐くて恐くて発狂しそう。 でも、小さなソイから出ると幹線道路沿いに市場や洋食屋やタイ料理の小さなお店、バーもあってお店の探しがいがあるっていわれてみりゃ、あるかな。 隠れ家リゾートなので街はひなびていた方が、まあいいでしょう。 急な坂道を車もひぃひぃ「えんやこら」登って到着。 エントランスは寺院のよう。そしてロビーに入ると、オープンエアで高台を渡る海からの風が実に気持ちよく、「リゾートだなあ」と実感。これよ、これ。あたしがずっと求めていたリゾート像は!ウエルカムドリンクをいただいて、のーんびり寛いじゃう。
大きな魚の泳ぐ水槽の上にフロントデスクがあり、どうやって世話しているのだか気になる。チェックアウトの時、死んでたらグロイな。それはさておき・・・ いよいよお部屋へ案内されます。渡り廊下は全部オープンエア。土砂降りの日は酷い目にあうこと請け合いだけど、リゾートならではの雰囲気。
庭のオブジェもマンゴスチン、案内板のイラストもマンゴスチン。 海を臨むテラスからお部屋に入ります。
ハンモックまであってすごくリラックスできそうなテラス。 お部屋がこちらーー!
天井が驚くほど高く、今流行のモダンな家具ではなく、素朴で涼しげなアジアンテイスト。 あたしは部屋にベッドしかない部屋が嫌いなもんで、ソファーがあるってのは必須なのだけど、ここにももちろん寛げるソファーあり。壁はほとんどが大きな窓になっていて、カーテン開けっ放しだと丸見え(涙)。でも海が見えて明るくて開放的! 「部屋から出るもんか!誰ともしゃべらずのーんびりお部屋で読書したい。できれば1人で泊まりたい!」くらい静かにさせろ!の雰囲気。 しかも勝手にグレードアップされていてデラックスジャグジールームになっていた。なのでこの部屋の写真は実際予約したスーペリアジャグジーではありませーん。 このカテゴリーからは3人宿泊が可能。夫婦&お子様までなんでしょうか。本当はスーペリアジャグジーで十分だったのだけどね。 いんやー、ここは、お子様とか大人数はナシ。カップルとか母子とか友達2人、とにかく少人数の方が絶対いい。家族で泊まっている人は1人も見なかったな。 それに、あーた、これ見てよ、このバスルーム!ジャグジーちょー、かわいいんですけど!
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ボディーローションは全部マンゴスチンから作られていて、さらに、マンゴスチンのこーんなにかわいい入れ物に入ってるの! いやーん、乙女チック!お風呂から上がったら全身からあまーいマンゴスチンのにおい。蟻にかじられて死んじゃいそう(おいおい)! さらに何が凄いって、ウエルカムの花がやりすぎ(爆笑)。マクラ、ベッドだけじゃないの!テレビのリモコン、アイスバスケット、CD、洗面所、とにかくゲストが絶対に手を触れる場所に花がない場所がない。
これってエディーマーフィーの「星の王子、ニューヨークへ行く」みたいなんだけど。だって、足の踏み場にもね。ほら、バスマットにも(爆笑)。洗面所のコップと、フェイスタオルのところにまで・・・。
爆笑は、これ・・・
流すボタンにも!紙にも!いや、たしかに手は触れるけど、でも、でも(照)。 ヴィラ全体もマンゴスチンを模しているとのこと。そっくりだったむしろ大爆笑だけど、なんとなーく言われてみれば、ころんとしてる雰囲気、屋根てっぺんのヘタ部分なんかは似ているかな?屋根の色もマンゴスチンっぽいといえば、マンゴスチンっぽい程度でほっとする。マンゴスチン村って感じでかわいいわー。
ここを選んだ一つがもう一つ。プールが馬鹿でかくて、そのプールから海が見えるってこと。
レストラン塔の下を、プールがもぐりこんで作ってあるので、全長数百メートルにはなっているはず。 そしてデイベッドのマットがふわふわのタイプなので、海を眺めて寛いでいるうちについ爆睡。気がついたら黒焦げになっていたあたしと、相棒。あたしはメラニン色素が多いので、ひたすら日光を吸収、しぜーんに真っ黒になってしまうので、この年齢でタイ人と変らない黒さに日焼け、さらに、鼻の頭の皮がむけるなど、大問題。 しかし相棒はものすごかった。あ、相棒って言っても水谷豊じゃねーっての。 相棒は日焼け止めの塗りむらによる見事な「まだら焼け」で、タイ人たちから哀れみの目で同情された上「なんであの人あんなことになっちゃったのかしら」と陰口までたたかれる始末。ちーん、合掌。
みそじでこれはいかん、命取りだと、さっそくスパに予約を入れる。たけえ、と思っていたスパ料金だが、どうも1バイ、ゲット1。この値段で二つのものが選べるのだ。じゃあ、ま、いいかと予約を入れる。 で、ここでものすごく正直者かつ諦めないで説明をしてくれる、セラピストの「あっぷるちゃん」に説明を受けるんだけど、この子が途中から予約時間をえれえ勘違いをしながら説明してくれたおかげで1時間、時間を無駄にする。 でも、タイ人には珍しく「お得にマッサージを受けさせよう」とする姿勢には感動した。大抵のタイ人なら「いいや、外国人だからめんどくせー」ってなりそうなシーンだったんだけどね。それは日記に書くとして・・・。
スパ塔も渡り廊下を通って行きますの・・・。優雅な受付のソファーに座る・・・と? 予約の時も相当笑えるって言うかすべった体験をさせてもらったけど、当日も大すべり。いきなり見知らぬおねーちゃんに、「こちらでーす、まだむ」と導かれる。はあ、足でも洗ってくれるのかな? しかしこのネーちゃん、突然、まだ施術ほやほやのあたしのかわいらしい花のペディキュアを落とそうとするではないか。 「ぎゃーす!のぉーん、のぉーん!おまえ、何すんだー(号泣)!」 猫が毛を逆立てる具合の勢いで手を引っ込め「????」という顔をすると・・・ 「あなた、タムレップ(マネキュア)じゃないの?たしか17:00から予約が入ってる」 「あたしは17:00に予約は入れたけど、タムナー(フェイシャル)とヌアット(マッサージ)じゃい!」 「・・・あれえええ?」 ネイル担当のねーさんが不思議そうな顔をしている・・・ん?ラブラブでマッサージを終了したファランのカップルが出てきた。 「まだーむ、もしやネイルも17:00からやるんでげすか?」とそのねーさんがファランに問う。「そうよー。」 ・・・ねーさん、てへっ、やっちった、という顔であたしを振り返った。 てへっじゃねーっての(脱力)!あたしまだマネキュアやったばかりなんだからねっ→ボナンザモールで! で、マッサージもフェイシャルも前日の予約で大騒ぎになってパニックになっていた「あっぷる」ちゃんがやってくれたんですが・・・この子、すごく一生けんめい、まじめにやってくれる子で、ものすんごく気持ちよかった。力の込め方も、笑顔よりも一生懸命力を入れているドまじめな顔も、それが伝わってきた。 あまりにも気持ちよくて夢うつつの世界をいったりきたり・・・。 そしてここはね、個室が一つしかないからお客を一度に沢山予約させることができなくて(それがトラブルになったんだけどね)・・・その理由は、海を眺めて施術を受けてもらうことがコンセプトだったからなのよね。 そうだったのね・・・ごめんね、なんでこんなに予約がとれないのかしら?土地は沢山あるんだからもう一つ部屋作ればいいのにー、なんて考えちゃって。 でも・・・ここのジャグジーはプールを泳いでいる人がいたらまるみえ(驚愕)! しかも、ここ。「紙パンツ」もはかせない、「まっぱ」でマッサージするのよーん。 え?じゃあさっきのカップル、男もやってたけど・・・ぎゃーーー!アップルちゃん、それはどうなるのぉお? あたしは・・・はずかちかったでつ。
そしてー・・・もう一つ感動したのは朝ごはんです!
プールに囲まれた美しいレストランでいただきます。オフシーズンでほとんど人がいなかったせいか(宿泊客はうちら含めて3組、4組程度だったと思われる)セットメニューオンリー。そして客は時間差で来るせいか、毎日あたしら1組か多くて2組。 オフシーズンって静けさを求めるなら最高なのだ! タイメニューはカオトム(おかゆ)、カオパット(ちゃーはん)、パッタイと3種。あとはアメリカンブレックファーストとコンチネンタル。 なんだセットメニューだけ?とのたまうなかれ。セットメニューでほんとは人間腹いっぱいですがな。 卵大好きなあたしはアメリカンブレックファースト。 とにかく、とても丁寧に作られた朝ごはん! その場で果物をジューサーにかけて1杯、1杯作ってくれるつめたーいジュースはグァバ、スイカ、オレンジジュースの3種。1杯、1杯ドリップしてくれるコーヒーは、かのペニンシュラバンコクでも「ネスカフェじゃん?」と疑う不味さを誇るタイにおいてダントツの美味しいコーヒー。 さらにセットされているフルーツの剥き方も丁寧だし、投げやりにパイナップル、スイカだけってこともなく、ランブータンやロンガン、もちろん、スイカやパイナップル、マンゴーなどを少しずつ種類多く盛ってくれたフルーツプレート。これだけでもお腹一杯になるような豊富さ。 実はこのホテル、お部屋に毎日フルーツを置いてくれるんだけど、マンゴスチン、ドラゴンフルーツ、ランブータン、ロンガン他、高めのフルーツをてんこ盛りに持ってきてくれて、普通は食べきれないとそれにちょっと追加するくらいとか、初日だけなんてけちなホテルもあるんだけど、食べ切れなくても「マダムー、冷蔵庫に新しいフルーツプレート入れておくから食べてねー」と言ってくれる。・・・なもんでこのホテル滞在中は果物をたらふく食べたような気がする。フルーツって白ワインのツマミにいいのよねえ。
こちらは目玉焼き、しかしあたしが声を大にしていいたいのがこのオムレツーーー! 目玉焼きはごく普通ですが・・・ここのオムレツ・・・今まで食べたオムレツの中で一番美味しかった・・・。 ふわふわでとろーりとした半熟具合。もちろん具もその場で聞いてくれて、「チーズ多めで」といったら、とろーり溶け出す具合に作ってくれました。 半熟卵嫌いの相棒ですら「このオムレツ、おいしーい!」と絶賛。 卵を目の前で焼いてくれるスタンドのあるビュッフェって、お客さんをさばききれなくて投げやりだったり、無理やりフライパンにおしつけてオムレツを形作り、ごそごそしていることもあるけど・・・いやー、このオムレツの味は忘れられず・・・。また食べに行きたいくらい。 この立地なのでビーチまでは車じゃないといけないんだけど、このホテルはそこもちゃんと考えてくれていて、ナイハーンビーチまで1時間おきに無料シャトルバスを出してくれて、ピックアップもしてくれる。さらにどこに行くにも車がないとダメなこともよくわかっていてくれて、ホテルリムジンをローカルタクシーと同じ値段程度で使わせてくれる。※注・・・ただしプーケットのタクシーは観光地なのでバンコクよりも値段は高い カタビーチで「あれ?このタクシー代ってこの距離からいったらマンゴスチンの方が安いじゃん」ってなっちゃったもの。 そうそう。あとコレも重要なんだけど、夜、氷のサービスがあるの。氷をいちいちコンビニでかわなくていいっていうのはとってもありがたい! でも1日忘れてやがったもんで、フロントに内線したら「もう夜遅いんで氷係がいねーでげす。あきらめておくれでげす」、といわれたものの、その後すぐ電話がかかってきて「今聞いてみたところ、申し訳ないってあやまっておりまして、五分後に氷を持っていくと申しておりましたでげす!」との申し出。さいしょはちょっとがっかりしたけど諦めず聞いてくれるタイ人のホテル従業員って少ない。偉いぞ! その後やってきた氷係のメガネのにーさん。いくら彼の失敗でもこんなに深夜(1:00)にたたき起こしたので申し訳なくて、チップで20バーツ渡そうとしたら・・・「いんや、これはオラのミスでゲス。いらねえでゲス」とうやうやしく頭を下げて帰ったのだ。 ルームサービスで氷頼んでも普通はチップってことになってしまうけど・・・なんだかこれにはじーんときたぞ!よく教育ができているというかもともと「金、金」していないっていうか。 ま、結局・・・間抜けなことも多いけど(爆笑)、それを必ずフォローする、クールさより人情が際立つすんばらしいスタッフ達、そしてすんばらしいホテル。あたしはプーケットに来るなら、ここに来るぞ!・・・でも1人じゃお金払えない(貧乏・・・)。 だからまた行こうぞ!相棒!何嫌がってんだそこー! このホテルのいいところ 1.建物や庭が独創的でとてもロマンティック。行ってみないとわからないと思う 2.家具がモダンすぎず非常に素朴で落ち着く 3.ジャグジー付の部屋に泊まるべし!日本情緒すら感じる素敵なバスルーム!お湯のでも最高! 4.プール好きはここにすべし。ちなみに使用している水は身体に良いように考え抜かれた方法で処理をされているとのこと。なのでしょっぱいが完全海水ではない。 5.高台なので海が見える。風が涼しい 6.スタッフが礼儀正しくはないしなれなれしすぎないけど、いつも心配してくれるし、失敗をきちんと認めるタイらしくない「素直に謝る心」を全員が持っている 7.日本語使えないけど、フロントのパソコンは無料。 8.DVD完備 9.オムレツ最高ー! 悪いところ・・・あたしは一つもないんだけど、あえて書きますと 1.すぐに街に出れる立地が好きな人にはむかない。車代もったいなーい、というタイプだと泊まらない方がいいかも。 2.目の前の道が舗装されておらず、電気もないため、夜歩いてホテルにもどることはかなりおすすめしない。 それだけです・・・。立地が気に入ればパーフェクトっす!
あ、そうそう。追記です。 栓抜きまでマンゴスチンです(爆笑)・・・。 ジャンル別一覧
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